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フリースクールとは何か ─ 学校教育の枠に囚われない学びを求めて(1)

2012.04.26.17:21

ぱいでぃあでの一こま

▼フリースクール・ぱいでぃあに対する一種の誤解がある。どうも最初に学校の先生が付けたらしい。「フリースクール・ぱいでぃあは不登校生のエリートが行くところ」だと。余り有り難くない命名である。一方、「こんなフリースクールが欲しかった」という声を、親御さんたちから聞くのは正直嬉しい

▼不登校の子ども達が教育現場から大量に生まれ出るようになったことを憂え、その受け皿的な存在として日本のフリースクールは生まれた。そしてそのほとんどはいわゆる「落ちこぼれ」と言われる子ども達とか様々な「障害」を抱えている子ども達を主な対象とした。学校教育からこぼれ出る子ども達の中でまず一番に救済されるべきは彼等であったから、さもありなんと納得はした。しかし、同時にフリースクールの活動をそれに特化することには様々な疑念も持っていた。

▼応急的な措置としてやむを得ない面があったのは確かだ。しかし、本来のフリースクールというものは既存の制度に限定されず、もっと広いパースペクティブで教育全体を捉え直す視点を持つものであったはず。だが、日本のフリースクールではそういう始まり方はしなかった。半ば反学校的な色彩を前面に出して、「学校から子ども達を守る」ということが大義名分であった。もとより教育行政の側からは毒キノコのように忌み嫌われ、公的な支援など対象外であったのは言うまでもない。この方向性は正しくもあり正しくないとも言えた。子どもの涙が出汁(ダシ)に使われた、という側面がないわけではないからである。

▼そこに徒手空拳で本来のフリースクールのあり方を求めて設立したのが「フリースクール・ぱいでぃあ」であった。だから、国が主導する学校教育への批判は先行のフリースクールと同様ではあったが、日本のフリースクールの中にあっては異質な存在ともなったのは否めない。これは昔も今も変わりはない。
 しかし、日本の不登校問題は教育行政が考えた情緒障害の子ども達の学校不適応というような単純な問題ではなく、「日本の学校教育そのものが陥っている危機を体現したカナリヤなのではないか」というのが基本的認識であった。だから「ぱいでぃあ」の登場は、不登校の子ども達の保護救済問題だけではなく、日本の学校教育そのもののあり方、子どもを庇護する家庭のあり方や子どもの育ちそのものの問題にまで切り込むものとなった。

▼不登校となる子ども達のうちで障害を持つ子ども達が圧倒的に多いのは否めない。だから、学校でも父母の間でも不登校生=落ちこぼれ生みたいな図式で見られがちである。しかし、障害のある子どものように「異質なものとして排除しようとする価値観」それ自体も日本の学校教育が生み出したものである。だが、「異質」なものはそれにとどまらない。割合は少ないかも知れないが、「噴きこぼれ」とか「浮きこぼれ」とでも名付けるべきタイプの不登校生が必ずいるのだ。学力的にはそれなりの力を持っていながら、体力的精神的な諸条件により学校の中ではうまく自分を発揮できなかったり認められなかったりした子ども達である。そういう子ども達は、かつては医療の現場でも「LD児」(学習障害児)というような一律のレッテルを貼られていたものである。

▼そういう不登校の子ども達は ─ もちろんその中には「いじめ」を受けた子ども達もいる(不登校になる子ども達は何らかのいじめ体験を持っている)が ─ 広汎性発達障害(この定義もすこぶる便宜的だ、つまり何も説明していないに等しい)と分類される子ども達とか、学校の平均的なカリキュラムを超えた能力を持つ子ども達だったりする。逆にめでたく公立や私立の進学校に入ったが挫折してしまった子もいる。そういう不登校の子ども達まで含めて、一律に扱うにはとても無理がある。どのような診断名が付くかも、相談にかかった医者によって違っていたりするのは今も変わりはない。中には「WISC-Ⅲ」(ウイスクサード)のような検査を受けてより客観的なデータを求める者もいるが、これをどう読み取るかも判定者の力量による。
 このように、落ちこぼれや障害のある子だけが不登校となるわけではない。一口に不登校と言っても、実に様々である。こういう多様性に日本の教育はどこまで応えられているだろうか。

※(その2)に続く

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 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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