運動すれば脳細胞も増える--不登校からの立ち直りのプログラム

2013.08.25.17:03

日本海で海水浴 日本海で(名立谷浜ビーチ)

▼「ぱいでぃあ」というフリースクールに興味を持たれた親御さんの中に、「ぱいでぃあ」の立地条件に関心を示される方が時々いらっしゃる。教場は手狭だが、眺めがよく明るく開放的だ。近くには舟山公園をはじめ大小幾つかの特徴のある公園が点在する。ふだん使う運動場もテニスコート2面やサッカーのハーフコートの他、キャッチボール、ジョギング、釣りの出来る広い池等に囲まれている。
 また、月に1、2回程度は野山の自然に触れたり県内外の展覧会や博物館、美術館等に出かけたりするが、時には横浜や鎌倉、上高地の方まで遠足に出かけることもある。北海道の知床や九州旅行に行ったこともある。…
 そういう活動を見て、《ぱいでぃあをここに開いたのは訳ありなんだ》と理解してくれるようだ。

▼正にその通りで、ここに設置しようと考えたのは、様々な条件を考えてのことだった。日教組や全教の教職員組合の学校での条件付きもの取り闘争的なものとは違い、《子どもの教育を行うには定員は20名台であること》は、ぱいでぃあが不登校生の収容施設ではなく〈再起を図る場〉である以上、絶対の条件であることが一つとしてある。また、《学力と体力は切り離せない》こと、そして〈体育やスポーツは楽しくなければいけない〉ことがもう一つ大事なことだ。
 近年、学校を出たあとに社会参加できない子ども達が急増している(後日、別掲:大学生の不登校参照)のは大変気掛かりだ。「ぱいでぃあ」では設立当初から一貫してその問題に取り組んできた。身体を活性化させることは単に身体能力を高めるだけでなく、不登校や引きこもりの精神的再構築に劇的な作用を及ぼし、学力の向上や自己肯定感の醸成にも目覚ましい効果をもたらす。このことは様々な事情の不登校生達と関わる中で既に実証済みのことでもある。心療内科や精神科で薬付けになり、いつまでも出口なしの状態に置かれているのとは大きな違いがある。

▼ただ、そうは言っても偉い学者先生の論文等での裏付けを求めるのが世の常(実際に研究されていることは事例が限られていたり、実践例の一部であったりするし、現場では論文の裏付けよりも実例が大事ということも多い)。そんな要望にも応えなければならない。
 ちょうど『プレジデントオンライン』(2014年8月24日)《脳細胞が増える運動「3つの条件」》というタイトルで、『脳を鍛えるには運動しかない』(NHK出版)の著者、ハーバード大学医学部のジョン・j・レイテイ博士の話が図入りで紹介されている。本書は医学者が様々な実験結果から実証できた内容を脳の構造や働きとともに詳細に書き記したもの。約350ページに及ぶ大著である。

▼そこには様々なことが紹介されているが、要は運動をして身体を活性化させることで心拍数を上げ心肺能力を高めることが大事と書かれている。
 準備体操からはじまり、ウォーキング、ランニング、かけっこ、ボール遊び、ダンス等の様々な活動、グループでのゲーム…等を取り上げ、身体を動かしながら頭を使うものも効果的だとある。しかし基本はあくまでも〈本人が好きで楽しいと感じること〉が大事だとある。何のことはない、「ぱいでぃあ」でふだん当たり前にやっていることである。
 そうすることで、メンタル面が向上し、人間関係がよくなり、学校でも生徒間のトラブルも減っていく。協調性だけでなくリスクに挑戦する社会的スキルを司る部位の発達も促されるのだと。
 運動ばかりで勉強が疎かになっては…と問題ありの心配をされる親御さんも納得だろう。学習面での効果もばっちり。記憶も定着し、思考スピードもアップし、集中力も高まる…。

▼ただ、注意すべきは、これは部活力向上の本ではないということ。本書でも〈遊びの要素を入れる〉ことが大事とある。(「ぱいでぃあ」という語は「学問」と「遊び」というギリシャ語を合体した造語だが)〈さもありなん。言うまでもない。我が意を得たり。ようやく研究の専門家は気づいてくれたか〉との思いだ。勝ち負けを優先しない活動こそが大事なのだ。一体、学びと遊びを分離したのは誰なのか?
 運動によって身体を活性化させることで脳の血流を増し、思考力や集中力を飛躍的に高める…それでいいのである。本書の紹介文には《ニューロンは運動で増える》とある。この宣伝に偽りはなかろう。
 有名私立の進学校に文武両道を謳うものが多いのも納得がいく。ただし、「ぱいでぃあ」ではそれを《不登校生のための自己回復のプログラム》として位置付けている。

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夏休みも残りあとわずか…二学期開始のご案内

2013.08.20.23:22

日本海に臨む新潟上越市:うみてらす名立にて


夏休みも残りあとわずか…二学期開始のご案内

▼今日は8月15日、夏休みも残りわずか。みなさん、いかがお過ごしでしたか。夏休みは一年を通じて最も長い休暇。そして、全国的に不登校の日々。誰に気兼ねすることなく毎日をエンジョイできましたか(でも部活のある生徒には地獄の日々だったかも)

▼しかし、来春の受験生にとっては今年の夏は最も厳しく自分を律することが要求された日々であったかも。昔から〈夏を制する者は受験を制す〉という言葉があるほど。ぱいでいあでも学校には行っていないが、北辰テストや英検・漢検等を受けて受験勉強に取り組んでいる子ども達がいます。その子等にとっても貴重な夏休みであったはず。

▼でも、もともと《ぱいでぃあ》はフリースクール。進学塾ではなくフリースクール。学力は勿論大事なことですが、それ以上に本人が心身共に持てる能力を十分に発揮できるようになることを重視しています。
 これは現在医者にもかかっているか否かにかかわらずとても大事なことだと考えています。薬で症状を抑えることはできても治すことは出来ない--これが医学の限界ですそれができるのは唯一フリースクールのようなオープンで多様な学びの関わりの出来る所だけ。この確信は益々確かなものになっています。

▼《不登校》というのは〈長期間学校に行っていないという状態〉であって〈生得的な病気ではない〉と言われます。ですが、子どもが不登校になれば親御さん方は、学校からの勧めもあり、多くの場合、心療内科や精神科に出掛け、医師から何らかの薬の処方される。それが当たり前、普通の対応になっています。
 そういう親御さんにお尋ねしたい。〈それでお子さんは回復されて学校に行くようになりましたか?〉おそらく殆どの親御さんの答えは〈ノ〜!〉ではないでしょうか?

▼今、各地で不登校の子ども達に対するそういう精神科的な接し方が見直されつつあります。<生得的な病気ではない>と言われながら、不登校になると一律に心療内科等に回され、精神疾患的な病名を付与される。本人も親御さんもそれで原因が分かったような錯覚に陥ってしまう。<これは変だ、医学的詐欺に近い>と思っていても、誰も<変だ!>とは言わない。一人の人間の一生がかかっているのに!
 一見、あたかもそれが外科的治療のように科学的客観的な診立てに見えながら、実は極めて恣意的で、いわばそのお医者さんの気分によって診断名が符丁のように付けられるという感じ。医者を替えれば診断名も変わり、出される薬も異なる。どういうこと?さらに露骨なお医者さんになれば〈薬が必要でなければ来ないでください〉とまで言うようです。

▼もちろん、お医者さんの専門的な知見には確かな根拠があり、素人が勝手な判断で処方を変えるわけにはいきません。しかし、<医者選びも命のうち>と言われるように、不登校の子ども達にはその子達が立ち直るためには相応しい機関や関わりが大事なのです。それが人との関わりの中で起きたのであるならば、そこからの立ち直りもまた人の中にあります。失恋した人を立ち直らせるには異性を遠ざけるのではなく逆に素敵な恋を新たに体験させることだ、というのと似ていると思います。

▼ぱいでぃあには、いわゆる重度の生得的に障害のある子はおりません。障害があったり、当面は薬を処方されているとしても、普通の人として生きていくのにさほど障害にはならない程度の子ども達です。
 それで、ぱいでぃあでの関わりとしては、本来の自分の良さを取り戻すこと、学校では評価されなかった様々な能力に光を当てること、学校という枠組みの中では発揮できなかった隠れた才能を引き出すこと、学力はとても大事だが遊び・パフォーマンス・創造的な営みなど広い学びを体得すること、そして何よりもそれまでは否定的にしか考えられなかった自分を肯定的・積極的に考えられるようになること、等が重視されるところです。

二学期は、学校とはワンテンポ遅れて9月4日(水)からの開始となります。一年の長い射程を設け、確実な立ち直りを図っていきます。
 サポート校や技能連携校付属の小中学校のように<ダメなら上の高校部門に来ればいいよ>という対応はしません。国立、公立(全日制・定時制・通信制含む)、私立、民間のサポート校等、自己実現を遂げて自分の望むところ確実に進んでほしいのです《全員進学・全員合格》--これが設立当初からのフリースクール・ぱいでぃあの目標です。フリースクール・ぱいでぃあは<人生を諦めた不登校の子ども達の収容施設>ではないのです。
 《不登校になったからと諦めてほしくない》《本来の自分を取り戻してリベンジを図ってほしい》《学校では発見されなかったり認められなかった個性的な才能を大いに発揮してほしい》そう思います。
 ですから、ぱいでぃあは卒業生が出るたびに、ガラッと人数が減ります。飛び立てずいつまでも居座る子どもがいないからです。卒業して大学生になった、社会人になった、という元不登校の子ども達からの便りや中元等はあります。その気持ちだけでいいのです。
 

※外部生の相談も兼ね、8月26日から事務作業を開始いたします。ご相談のある方は、事前にご連絡をいただけると嬉しく思います。


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Author:Bakiller
不登校の子ども達やフリースクールを応援するブログです。
「不登校も過ぎてみればいい経験」がモットー。「脱・不登校」ですが、不登校の否定ではありません。それを肥やしにして、そこから飛び立つことが願いです。
 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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