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不登校の子どもの願望と現実と

2013.03.26.16:14

出来なかったことを望む子ども達、出来ないことを望む子ども達

長く不登校の子ども達と接していると、そういう子ども達に特徴的な様々なことが手に取るように見えてくる。しかし、親御さんも含めてまだ人生経験の浅いかったり不登校問題に精通していない人の場合にはその表面の現象しか見えていないことが多い。また、過去に同様の体験のある人の場合には自分の個人的な体験に引き寄せて見てしまうことも起きてくる。そのため、その子のために《良かれ》と思ってやることが早とちりや的外れであることがしばしば起きる。当事者の実際の思いは他にあったりするのだ。目に見える表層的な現象の向こう側に何が見えるか見えないか…それがとても大事なものの見方である。しかし、それが自然に体得できるようになるにはそれなりの年月や体験に裏打ちされた専門的な理解も必要になる。頭でっかちの机上の学問ではダメである。一種の専門的な職人的技と言っていいかも知れない。

▼その実例には事欠かないが、ここでは不登校になった子どもがしばしば口にする幾つかの特徴的な言葉に限定して考えてみたい。「たくさんの友達がほしい」「勉強ができるようになりたい」「自信を持てるようになりたい」…。みな正直な告白である(何も言えなくなった子もいるが)。それは多分にその子を非難した外部の者が貼ったレッテルの言葉から来ている。その子が不登校になった切っ掛けも多分そこにある。だから、そういう言葉を自ら口にするのは、「自分はダメな人間なんだ」という自己確認であり「どうせ自分なんて…」という自己諦念(あきらめ)の告白でもある。事実か事実でないかということは問題ではない。不登校になった子ども達は概してそういう風に自分を思い込んでしまっているということである。

▼ところが、不登校の子どもに接した経験が浅いと、どうしてもその言葉を額面通りに解釈してしまう。そして、そうすることが《子どもの味方》になること、《子ども理解》の最良の方法だと思ってしまう。しかし、言葉は自分の思いを表現する手段にもなるが、自分の思いを華やかに飾る衣装になったり、自分の素顔を隠すための仮面や符丁になる。それが言葉による表現がまだ十分ではない小中学校の子どもの場合にはなおさらである。さらに、子どもの体験や行動が限定的なものであったなら、その言葉もそういう傾向を強く帯びる。物の捉え方や考え方が必ずしも客観的とは言い難いことも多々起きてくる。不登校になった子どもの場合はどうしても引きこもりがちになり自己否定的になるのは避けられない。判断する材料も知識も限られるのでその傾向もいっそう強くなる。不登校の子どもが語ることは間違いなくその子にとっては真摯なことには違いなかろうが、そういう限定の下で発せられた言葉であることを支援者は十分に承知していなければならない。

▼ところが、これが意外に難しい。それに子どもの保護者である親御さんの冷静な理解がなかなか得られない。本来、《子どもを愛する》ということは、子どもが欲しがるままに玩具やお菓子を与えたり苦労なしの便利な道具をあてがうことではないはず。昔から《かわいい子には旅をさせよ》と言われた。しかし、実際には、我が子かわいさのあまりか、そうではないことが横行している。そういう親御さんがよく言い訳のように口にする。《子どもがそう言っているから》《子どもがそうしたいと言うから》と。子ども自身は他に選択肢が思い浮かばず、親への助け船の願望も込めて、取り敢えずその場しのぎの符丁の言葉を使ったに過ぎない。だが、庇護者である親や支援者がそれを理解できず《子どもが言うから》と言う。これでは本来の支援にはならない。

周りの大人は不登校の子どもの願望と実際をしかと見分けなければならない。長い射程の達成課題と当面の課題とを区別することだ。とかく学齢期の子どもは学校での見聞や価値観で判断するすることが多い。いや、それしか思い浮かばないのだと言った方がいいかもしれない。たとえば《友達がいっぱい欲しい》という願望も《友達がいっぱいいる子は素敵な子》という学校的価値観の反映だ。実際には今その子に友達が誰もいないことが多い。しかし、その子の望みに従って大勢の子と対面させたらどうなるか。その子は逃げ出すしかないだろう。実際にその子に必要なのは大勢の友達ではないし、取って付けたような見かけ上の馴れ馴れしさでもない。まずは一人か二人、その子の気持ちに寄り添ってその気持ちをじっと受け止めてくれる人なのだ。不登校の子どもの発する一つひとつの言葉にそのまま反応していいものかどうか、不登校支援に関わる者はよく考えなくてはならない。

▼今まで不登校は《病気ではない。多様である。よく分からない》と言われてきた。しかし、そう言われてからゆうに20年の歳月が過ぎた。その間、私達は学校任せや医者任せにしないで、じっくりと直に子ども達と接してきた。そういう目から見ると、不登校問題は決して子どもの側ばかりの問題ではないことが自然に分かってくる。大人たちの都合で《そういうことにしたい》だけの話である。子ども達の極めてまっとうな求めに応じられない近代学校教育の矛盾が見えてくる。学校関係者は不登校や学校教育制度から外れてしまった子ども達を問題視することが多いが、基本的に彼らは加害者ではなくそういう教育制度の被害者である。子どものための教育であるはずなのに、今の教育は子どもを学ぶ主体には置いていない。

▼まずは不登校の子どもたちの心の叫びを聴く耳を持とう。彼らは視力を失い闇の中でもがくヘレンケラーにも似ている。実際に場面緘黙となり自分で言葉を発することができなくなってしまった子ども達もいる。だからこそ、本当に子どものためを思うならば、ただ唯々諾々と子どもが発する符丁の言葉に従えばいいということにもならない。彼らは助けを求めているが、助かるための方法をまだ知らない。それを理解しなければならない。また同じく、口当たりのいい言葉で不登校の子ども達をターゲットにする教育ビジネスに惑わされないだけの見識をも併せ持ちたい。広告の言葉も様々なら人工甘味料を利かせた言葉もいろいろある。(社会が資本の論理で動いている以上、教育分野であろうとビジネスを否定するつもりはない。承知した利用の仕方をしようということ。)時には《良薬は口に苦し》という言葉も噛み締めたい。

▼要は不登校の子どもたちが本当に求めているものは何なのか?ということ。問われているのは、彼らの周りにいる親や大人の我々一人ひとりなのだと思う。(もちろん、彼らが親や大人のペットであっていいはずもない。)


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埼玉県の平成25年度公立高校入試の合格者発表さる--例年並みと県教委

2013.03.13.00:42

3月11日、埼玉県の平成25年度公立高校入試の合格者が発表された
 県教育委員会によると全日制142校に4万143人、定時制24校に1380人の計4万1523人が合格した。合格者数が定員に達しなかった43校では欠員補充が行われ、19日以降に全日制と定時制合わせて43校(募集定員1026人、前年度比55人増)で計1026人を募集する。各校で13日から受け付けるという。

  平成25年度 埼玉県公立高等学校における入学許可候補者数・欠員補充人員

入試問題に関しては、栄光ゼミナールが問題分析を発表している。参考にするといいだろう。県教育委員会では問題傾向や難易度は「ほぼ例年通り」と見ている。

▼フリースクールは学校教育を進学に特化した存在とは違って、学校を離れた子どもたちや学校教育に疑問や違和感を持った子どもたちの居場所・学習・活動・立ち直りの場所であるが、やはり高校進学には全員が挑戦するし、無関心ではいられない。いや、むしろ知育に特化した進学塾よりは幅広い多様な価値観を持った範囲の子ども達が受験する。特に近年は教育行政がかつて不登校であった子どもたちの進学に合わせた高校も用意し始めている。

▼現在、不登校で学校には行っていないとしても、それで将来を諦めることは全く考えなくて良い。むしろその経験を活かして、自分の個性にあった進学先を見つけて欲しいのもである。「不登校も過ぎてみれば貴重な経験」--そんな気持ちで取り組んで欲しい。フリースクールはそういう子ども達を支援するためにこそある。


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不登校の子ども達やフリースクールを応援するブログです。
「不登校も過ぎてみればいい経験」がモットー。「脱・不登校」ですが、不登校の否定ではありません。それを肥やしにして、そこから飛び立つことが願いです。
 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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