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待ち望んだ雪合戦に興じた子ども達

2012.01.26.18:38

yukigassen
(舟山公園にて雪合戦の一コマ)

▼1月24日の朝は前日夕刻から久し振りに降ったぼた雪が霙(ミゾレ)状となって氷結し、至る所がアイスバーン状態となった。近くの交差点では大型トラックが横滑りして車の往来を妨げ、少し離れたところではバスが商店に突っ込んでいた。関東では沢山の人が転倒し骨折する人が続出したらしい。いつもながらの都会という近代システムの雪への呆れるほどの脆さである。電車も幾つもストップしたという。これは何も電力だけの問題ではない。

▼近隣の学校はどうであったか。市内の公立学校は普通通りの登校であったようだ。だが、これは〈これしきの雪で動じてどうするか〉ではなく、何の対策も打てなかったことの結果のようだった。いわゆる想定外の天候に対策が間に合わなかったのだ。その対応のおかしさは下校時に現れた。降雪が止み、半分ほど雪が解けた午後になって、市教委は下校時を早める指示を出したようだ。学校か街中にあるか郊外にあるの立地条件によって対応は違うはずだ。各学校が独自に事態を見極めて臨機応変に対策をとってはどうか。そうすれば学校は思考停止している、そんな学校が子ども達に自主性を呼びかけても説得力に乏しいなどという謗りを受けることもあるまいに。基本的に学校外のことは保護者の自主的な判断に任せればいいし、学校でやるべきことはしっかりそれぞれの学校の責任でやってほしいものだ。(何でも学校が責任を負えないし負うべきではないことは、すでに福島の学校の対応が痛いほど示している。)

▼さて、不登校の子ども達は、逆にこういう非日常的なハプニングにむしろ開放感を感じ、かえって日常的な雰囲気に息苦しさを感じるということがある。だから、ぱいでぃあの歴史の中でも普段は休みがちの子なのに雪の降った時だけは(無理をせず休んでもいいのに)〈頑張ってきた!〉と誇らしげに語った子が今までに何人もいる。今回も〈途中で転んだ〉と言いながら元気にやって来た子がいる。降った雪は太陽が照れば車道などは車の熱もあって瞬く間に溶けていくが、陰になるところ、里山や草むらには直ぐには溶けないで残っている。

▼ぱいでぃあのすぐ近くにある舟山公園もそういうところだ。秋には全山を紅葉で覆ったドングリの木々も今は坊主になり枯れ木同然だが、そこにはたっぷり残雪があり、雪合戦をするには最適の場所となる。今回も昼食を早めに済ませ昼休みのひと時、雪のぶつけ合いに興じた。何は措いてもやりたいのは子ども達。彼等が待ち望んだ雪である。こういう時、確かに時間は決まっているが、心理的時間は伸縮する。不登校の子ども達だけの話ではない。核家族が進み一人っ子の家庭も多い。だからこういう遊びをしたことがないという子が大半だ。その意味でも降雪は日本の四季を明確にしてくれるし、群れ遊びを体感できるという効用の点からも有り難いものだ。学校ではどうだったのだろうか。もしかしたら、そういう雪には目もくれずに教科学習に終始したのだろうか。


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フリースクール・ぱいでぃあにやって来る子ども達──フリースクールって何?

2012.01.20.20:36

小学3年生のカラーモール作品
  (小3生 カラーモール作品「ばねばねのもり」)

▼ネットを見て(ぱいでぃあのサイトは全くお粗末だが)〈ぱいでぃあは学びを大切にするフリースクールらしい〉と判断されてであろうか、学校を離れた子ども達の中でも勉強が得意とする子だけでなく勉強はあまり得意ではないが何とか頑張って遅れを取り戻したいという子など、比較的に真面目なタイプの小中学生がやって来る。だから、不登校の子どもたちに総称される〈落ちこぼれ〉と言われる生徒だけでなく、〈噴きこぼれ、浮きこぼれ、はみ出し〉とでも称すべき子どもたちの割合もそれなりに高い。IQで言えば100を優に越える子どもたちもやって来る。

▼中には、不登校になった後、宣伝文句や看板に引かれて他の所に行ったが、〈お前たちは不登校なんだから〉と見下されたり、〈何でも自由だから好きなようにして〉と放置されたり、〈パンフレットに書かれていたこととは全然違っていた〉と、わざわざ転校してぱいでぃあの門を叩く子ども達も毎年いる。〈不登校〉というよりは昔の〈登校拒否〉のイメージに近いかも。〈積極的自主的不登校〉とでも言うべきか。自分が活かされる場を学校に求めたが叶わず、それを今度はフリースクールに求めたがやはり叶わず、更に自分を活かす場を求めた子ども達と言ったらいいだろうか。残念ながら行った先のフリースクールでは自分が活かされたとは言えなかった。〈看板と中身は違った〉と言うのだ。


本来、フリースクールとは全ての児童生徒を対象とする公立学校では十分活かされそうもないそういう特異な個性や才能を持った子ども達のためにこそあるべきだと思うが、日本のフリースクールはいわゆる〈学校での落ちこぼれ〉た子ども達の救済のために設けられたという歴史がある。学校側も不登校は子ども達の側の情緒的な問題であって学校教育の問題ではないかのような対応をずっと行って来た。そういう中で〈フリースクール=不登校のダメな子ども達の受け皿〉というような図式が出来上がってしまったのである。フリースクール本来のあり方を考える者としてはとても残念な結果である。

▼これを施設を運営維持する側の立場に立てば、また別の側面が見えてくる。当初とは違い、現在はビジネスの視点から教育産業に参入するのが殆んどであるが(現在のサポート校や技能連携校などは大部分がこれに該当する)学校の教員以上の力量者を要求されるごく一部の個性的な子ども達を相手にするよりは(そういう子ども達は学校的日常では自分が活かされないと考えて学校を離れた)、圧倒的多数の障害系の子ども達にターゲットを絞り、ある種の収容施設的な運営を行った方がずっと教育産業としての利益に与れることになる。スタッフもそれに対応できればそれでいいのだ。だから現在、ぱいでぃあのようにそういう〈噴きこぼれの個性を持つ子ども達〉に焦点を当てるフリースクールはほとんどなくなってしまったのである。

▼ところで、不登校という場合、あまり私立学校の子ども達は問題にされない。しかし、実際は公立学校に劣らず起きているようだ。毎年、そういう類の生徒がやって来る。私立の場合、不登校になったら地元の公立学校にもどればいいじゃないかという意見がある。勿論、そういう権利は当然ある。しかし、地元の学校に行くことは一種の〈出戻り〉と見られてしまう。子どもの物の見方考え方、物言いは直截的であり残酷である。まずその視線に晒されて平気な子はいまい。制度は制度であって現実に対応しているとは限らないのだ。それにやはり私立学校の生徒の場合は地元の公立学校の生徒たちとは進度その他が違うということもある。そういう私立学校の不登校の生徒もぱいでぃあにはやって来る

▼〈フリースクール・ぱいでぃあ〉は、だから、私達はこれが当たり前の姿と思ってやっているが、日本のフリースクールの中ではちょっと異色かも知れない。日本でフリースクールを運営する人の中にはドイツのシュタイナーに心酔する人が多いように見える。障害児の命の輝きに焦点を当てたような教育観は注目に値する。尊敬もする。でも、あれは一種の宗教ではないかとの思いが消えない。勢い教条的にならざるを得ない。一方、私たちぱいでぃあでは〈フレネ教育法〉を一応教育理念として掲げている。セレスタン・フレネは元公立学校の教員であり、その教育観は特殊ではない。できるならフランスの学校教育のように一般の公立学校で援用されてもいいのではないかと思うほど違和感がない。そして、ここには教師を中心とする日本の学校教育と違い、子ども主体の発想と学びがある

▼明日(1月21日)はさいたま市の駅前の浦和コミュニティーセンター(浦和パルコ10階)で第2回ティーパーティ「大人のフリースクール」・〈なめたらあかんでぇ!〉(講師:水野澄夫さん)のトークがある。子ども達の背後には子どもの応援団としての大人・親が控えている。しかし、OECDのPISAの調査を持ち出すまでもなく、昔の若者に比べて今の若者は自信を失い元気がないように見える。それで水野さんにかつての若かりし頃の数々の武勇伝を語って頂き、〈若者に希望と勇気を〉という企画である。その第3回「大人のフリースクール」には〈子ども達からの発想──フレネ学校のビデオを見て考える〉を予定している。詳細は後日発表の予定。


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不登校の子ども達やフリースクールを応援するブログです。
「不登校も過ぎてみればいい経験」がモットー。「脱・不登校」ですが、不登校の否定ではありません。それを肥やしにして、そこから飛び立つことが願いです。
 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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