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不登校生のためのフリースクールの運営と存在意義

2011.10.03.22:35

▼「そんなんでいいんですか」と親御さんから聞かれることがある。「はい、何とか……」と応えるが、正直なところ大変である。が、とても正直に言えないこともしばしばある。世間には「子どものためならいくらお金がかかっても……」という人たちがいる一方、「フリースクール」と聞いただけで、「ウチはとてもとても……」と尻込みしてしまう人たちも少なくない。いや、圧倒的にこちらの人たちが多い。経済格差がガッチリと教育格差にも結び付いているのは周知のこと。それに、私たちはフリースクールを始めた時から儲けることはまるで念頭になかったのだ。「この子どもたちを何とかしなければ…」という思いが全てであった。世の中にはたまにこういうバカもいる。

▼だから、相談に来られた人の中には、「本当に世の中には私財を投げ打ち、自分を顧みず自分を犠牲にしてまで他人の為になろうとする人がいるんだ…」と半ば感心と呆れ顔でそうおっしゃる方もいる。それはとても正直な反応だ。そして、中には、他のフリースクールで渡された資料を持参され、実際にどれ程の違いがあるかを見せてくれる人までいる。それを見て唸るのは、今度はこちらの番だ。入学時から必要な費用がこちらとは何倍も違うのだ。民間のビジネスと言ってしまえばそうかも知れないが、余りにも違い過ぎる。「我が子のためなら…」という親の心理をたくみに突いた〇〇商法としか思えない。

▼しかし、民間の教育ビジネスをそう決めつけていいとは思わない。ビジネスはビジネスであり、利益を追求するのは資本主義社会の当然の道理でもある。むしろ問題があるのは、そういう過酷な現実があるのに教育行政の側では学校を離れた子どもたちやその家庭に一切の義務教育的支援、つまり義務教育は基本的に国家が保証する無償制度であるという規定を一顧だにせず経済棄民=教育棄民のままに放置しているということである。資本主義の本家とも言えるアメリカでも、地域の親たちが集まって作るチャータースクールや自分の学びたい学校で学ぼうとする子どもには教育バウチャー(教育切符)が交付され、子どもの学習権は保証されている。近年、都内などではチャレンジスクールなどを作り不登校対策としているが、自分たちの仕出かした教育の不備の尻拭いをしているに等しい。

▼このように日本の教育制度が硬直化していてまるで融通がきかないのは今に始まったことではないが、「学校に来ないなら、後は野となれ山となれ。後は知らねーよ」という状態は今に至るまで変わりない。だが、子どもたちは親の経済状態を考えたり、不登校になればどんな現実が待っているかを考えて不登校になるわけではない。しかし、経済的にはどんな状態であっても、学校教育が放置している現状においては、不本意ながら不登校になってしまった子ども達を支援しなければならない。だから、なるべく多くの不登校の子どものいる家庭が気軽に安心して利用できるシステムでありたい思っている。もとより子育て中の親の足元を見たような悪どい商法を行う意図は毛頭ない。学校を離れたとは言え、本来の学校教育が目標とする社会人として十分にやっていけるよう教育支援を行うことをスクールの原点としている。

▼近年、学校の教育機能が低下した結果、教育困難を抱えた多数の生徒たちが輩出し、時には教育崩壊の様相さえ呈している。そして、そこから本来のよき教育を望みながら満たされず、不登校となる例も生まれている。そういう混迷した時代だからこそ、余計にフリースクールの存在の意義を感じている昨今である。


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Author:Bakiller
不登校の子ども達やフリースクールを応援するブログです。
「不登校も過ぎてみればいい経験」がモットー。「脱・不登校」ですが、不登校の否定ではありません。それを肥やしにして、そこから飛び立つことが願いです。
 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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