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フリースクール・ぱいでぃあ 9月の活動から

2011.09.22.17:19

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▼9月のはじめ、一人ひとりがこの2学期に取り組むべき課題を話してくれました。受験生もいれば中学生にはなったけれど今までは小学校の復習に時間をさき、後期からようやく本格的に中学の勉強に移行する子どももいます。みな課題が違います。でも、一人ひとり自分の課題と向き合う中で、どの子も自分で課題を設定し、その課題に向けて取り組んでいくようになります。ここが先に全体の課題が設定されていて、それを消化するノルマが優先する学校や進学塾等での勉強の仕方とは大きく違うところかもしれません。これは生徒が主体か学校が主体かの教育観によるところが大きいと思います。

▼フリースクールの特徴の一つはいろいろな地域から生徒たちが集まってくることです。ですから、生徒によって使う教材も違えば進度もみな違います。勿論、一人ひとりが抱えている課題が違うことは大前提です。ですから、勉強以前に様々な不安や悩みに苛まれ、睡眠も十分取れないような子もいるわけです。共通することは、そういう今の自分に満足できなくて、でも自分や家族だけではどうにもできなくて、私たちや理解できる仲間を求めてやって来た子どもたちだということです。もう、どうでもいいと投げやりになっている子どもたちではないのです。ですから逆に、私たちが子どもたちの希望に応えられる存在であるかどうか、ここがそれに相応しい場であるかどうか、理解し受け入れてくれる仲間がいるかどうか…、が問われることになります。

▼でも、不思議なことがあります。それは一般にそういうシステムの犠牲者であるはずの人達の方がそのシステムの論理に従おうとする傾向が強いということです。そして、学校や友達から言われたことをそのまま自分の評価とし、どうせダメな自分と決め付けていることが多いのです。せっかく手に入れた自由、もっと大らかに受け止めればいいものをと思うのですが、逆です。自由に思考する牙を抜かれ、野性味を失い、言うままに従うことが一番いいのだと思い込むペットのような生きざまに近いのです。人間として考え行動する誇りや感情をどこかで捨ててしまったのかも知れません。逆にシステムを運用する側はそれが自分たちに都合のいい方便だと知っていますから、それを権威付けるためにも大いに宣伝することになります。

不登校になる子どもたちには大きく二通りあります。一つは元気系、一つはナイーブ系と名付けています。そして、主にぱいでぃあで扱うのは後者のタイプです。学校を離れたからといって非行に走るような子どもは少なく、どちらかというと自分で自分を責めてしまうタイプのお子さんたちです。そこでまず、ぱいでぃあにやって来た子どもたちには、このまま負け犬にはならないこと、一度崩れてしまった自尊感情を立て直し、自分の希望の実現に向けて挑戦できるようになることを目標にしてもらいます。そして、心の問題も、日々の身体的活動も、そして学校に対応した勉強も支援することを約束するのです。

▼ここでぱいでぃあが取っている生徒主体の学習法について簡単に触れておきます。理念としてあるのは、遊学統合という考え方とフレネ教育という手法です(ただし、フレネ教育の手法はシュタイナーのような独特のものではありません。フランスの公立学校の中から誕生した子ども主体の教育法です)。現在は社会の一線で活躍している人も、今早稲田等の4年制大学に通っている子も、海外に留学した子どもたちも、そして勉強があまり得意ではないどころかむしろ嫌いであったような子どもたちも(でも、やがて勉強がその子の励みになっていきます)みな通ってきた方法なのです。それは一言で言えば、自力を養い、自分に自信を取り戻す学習方法とでも言えばいいでしょうか。

▼それがどんな方法であるか、なかなか一言では話せないことです。理論と言うよりは日々の実践の中にあるからです。ですから、それについてはおいおい話して行こうと思います。そこで先ずはこの9月、教科学習以外の活動であるぱいでぃあ活動でどんなことをしていたかの簡単な報告です。残暑厳しい折です。無茶は禁物です。根性部活的なことは一切なしです。天気の悪い日が続いたこともあり、軽い運動と室内ワークがが多くなりました。
 取り敢えず、その室内ワークで作った作品の幾つかをアップします(作った作品はほとんど子どもたちが持ち帰ります)。室内ワークでは、今回の絵画、工作等の物づくりに限らず、手仕事の延長、生きていく上で必要とされる様々な感覚の涵養を心掛けています。芸術の創作や鑑賞で要求される感覚の体操的な要素も多くなります。理論ではなく実践の作業重視です


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フリースクール・ぱいでぃあ 2011年9月 2学期始まる②

2011.09.07.02:09

▼おいおい教育について様々な側面から論じて行きたいが、ここでは、一般にどんな子が不登校になりやすいのか、簡単に説明したいと思う。勿論、不登校になる子どもの公式などというものがある訳ではないが、おおよその類型的な特徴は指摘できるのではないかと思っている。

①個性的なタイプの子──クラスのほとんどの子が和して同ずるような場面でも自分の個性を殺して合わせることが苦手であったりできない子。みんながイエスと言っても思っていないイエスとは言えない子。早熟の個性の強い子などがこれに当たる。

②転校の多い子──父親の転勤等で転居が多く、色々な学校を体験してきた子。地域の学校の子どもたちは地域外の世界をあまり知らない。だから彼らの感覚や行動は強い地域性を帯びている。しかし、転校生は色々な世界の見聞があり、その地域もその一つというような関わりになる。つまり、すっぽりとその地域の論理で思考し行動する訳ではない。無意識にはみ出る部分が出来てしまう。それが、周りの子どもたちから浮いてしまう原因となることが多い。

③海外からの帰国組み──小学校で英語教育も始まり、教育の国際化が叫ばれているが、日本の教育は依然として閉鎖的である。その特性によって、多くの帰国子女の子どもたちや外国籍の子どもたちが辛い思いをする。海外では個性的で自由闊達でとても良いと評価された子が日本に戻ってくると学校で一言も話せなくなったり不登校になってしまう。周りの子どもたちの物の見方考え方は閉鎖的だがその分評価も偏狭的だ。勝手気ままで決まりに従わない…などと評され、新参の子はクラスから完全に浮いてしまう。異質なものを排除する空気がそのまま反映されるが、周りの子どもたちは自分たちのせいだとは意識しない。これの調整には教師の介入が不可欠だが、教師自体にも視点が欠落していることもある。

④枠からはみ出る子──そこまで当人が自覚的ではなくても、その子の存在自体がクラス風土からはみ出てしまっている場合がある。これには二通りある。一つはそのスケールがクラスの枠からはみ出てしまっている場合。俗に「吹きこぼれ」と言われる。知能指数が並みのレベルをゆうに超え140とか150であることも。もう一つはいわゆる「落ちこぼれ」。クラスのレベルに付いていくのが難しい知能レベルだったりする。知的障害の子もこの仲間にはいる。また身体的問題を抱えている子どもたちもいる。いずれにせよ、平均的な枠組みからは超えている。

⑤障害のある子──フリースクールと聞けば、障害のある子どもたちの集まるところ、というような誤解や偏見を持たれるほど、多くのフリースクールには知的障害や身体的障害のある子のパーセンテージが高い。知的な障害、身体的な障害のいずれの場合も周りの子どもたちとの違いが明確である。だから、まだ残酷な本能で動く子どもたちのターゲットになり易いのだ。場合によっては、フリースクールがそういう障害のある子どもたちの収容所的な施設になっていることもある。だから、ぱいでぃあのように「自分は普通の子」という不登校の子どもたちがよく集まるフリースクールはごく小数かもしれない(実際には、この両方の子どもたちもぱいでぃあで元気に過ごしていたが)。

▼その他にもいろいろあるが、一般的に不登校になる子どもたちというのは、程度の差はあれ、集団生活を旨とする学校の中では排除されたり少数派の扱いを受けがちである。その仲間として周りの子どもたちに、時には学校の教師からも排除されてしまう子どもたちである。その結果、彼ら彼女らは自己卑下の感情でいっぱいになってフリースクールにやって来ることが多い。それはその子たちの責任ではなく、周囲の子どもたちのキャパシティの無さに由来するものだということを、そういう子どもにも納得のいくような説明をする必要がある。と同時に、何よりもその子たちの自尊感情を育む関わりをすることが求められる。社会性を育むコモンセンスとしての関わりはずっとその先になる

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Author:Bakiller
不登校の子ども達やフリースクールを応援するブログです。
「不登校も過ぎてみればいい経験」がモットー。「脱・不登校」ですが、不登校の否定ではありません。それを肥やしにして、そこから飛び立つことが願いです。
 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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