「クレヨンしんちゃん」はなぜ子ども達に好かれるのか

2010.06.06.18:17

クレヨンしんちゃんん1


■Q:(このブログと対のブログ)「教育落書き帳」をちょっと覗いてみたんですが、小学生の子ども達は「クレヨンしんちゃん」が 大好きで、休み時間などにケタケタ笑いながら読んでいる姿がある、そしてそれが自然と子ども達に自己治癒の効果をもたらしているとあるんですが…。
▼A:ええ、これは読んでいる当の子どもはもちろん気付いていないでしょうし、きっと作者の故・臼井儀人さんも意図していなかったことだと思いますよ。
 つまり、これは思いがけない副産物。

■Q:と、いいますと?
▼A:「クレヨンしんちゃん」がPTAの奥様方に評判がよろしくない、それどころかアンケートではいつも「子どもに読ませたくない本」のトップに来るというのはご存知ですね。

■Q:ええ、マスコミでも話題にもなりましたから。
▼A:それはなぜだと思います? 多分、「情操教育によろしくない、下品である…」と。「我が子が中学受験の面接の時にこんなことを口走ったら…」とでも思うんでしょうか。
 それを、「ぱいでぃあ」では敢えて「推薦マンガ」として置いてあるんです。不登校の小学生の中にも、中学受験を考えている子もいたりするんですけどね。

■Q:それはやはり、「クレヨンしんちゃん」を読むことによって得られる自己治癒的な癒しの効果を期待して…。
▼A:いや、そうじゃないです。子どもに漫画という薬を飲ませているわけではありませんから。あくまでも喜んで、楽しんで読んでもらえればいいんです。それが全て。それがなければ何にもなりません。「癒しの効果」というのは、その結果なんです。その副産物に過ぎません。

■Q:でも、「クレヨンしんちゃん」を読むことに、どうしてそんな効果があるんでしょう?
▼A:どうしてだと思います?
 話はちょっとそれますが…、今、いろんなお家でペットを買っていますよね。全国的なペットブームで。そういうご家庭では、ペットは単なる動物以上のもの、もはや家族の一員ですね。アニマル・セラピーというのもありますし。動物は嘘をつきません、裏切りません。だから、場合によっては、ものすごく効果的なんです。
 でも、そういう気持ちがそのまま我が子にも及んだら、どうなります? 我が子をペットのように扱うようになったとしたら…。生きた人形のように。
 そこまで極端ではなくても、我が子に対して親が何から何まで面倒を見てしまう。そして、それを愛情だと錯覚してしまう

■Q:すると、どうなりますか?
▼A:そういうような形で子どもに愛情をかけることで、逆にその子の自主性を奪い、その子の手足を縛ってしまうことにもなります。反発心の強い子は「自分でやるからいいよ」と抵抗するでしょうが、大部分の親思いの子は「お母さんがやってくれるんだから…」と逆らわずに従います。その結果、自分では何も出来ない子どもが育つことになるんです。

■Q:そうなると大変ですね。
▼A:これは技能的なことだけじゃなく、精神的な部分でもそうなります。「親思いの良い子」ほど、逆らわずに従う。不登校はその結果ということもあります。特に小学生の場合に。
 で、「ぱいでぃあ」にやってきて、「クレヨンしんちゃん」というハチャメチャなギャグ漫画に出会うじゃないですか。

■Q:そうすると、どうなるんです?
▼A:「しんちゃん」が「しんちゃん」である要(かなめ)は何だと思います? 人によって見方は違うでしょうが、「しんちゃん」は「しんちゃんの世界」を存分に生きているということなんです。
 「クレヨンしんちゃん」の漫画の世界はそれ自体バーチャルな世界です。架空の遊びの世界ですそして、誰もが皆その世界を成り立たせている共犯者(共演者)なんです。でも、ここで大事なことは、それでいて、ここでは皆が自分を生きている、自由だということなんです。

■Q:もしかして、PTAのお母さん方からよく思われないのは、そういうこともあると…。
▼A:そうですね。自由であるということは、出来るか出来ないかは別にして、親のペットにはならないということです。基本的に自分のことは自分で決め、自分で行動する。それが大人から見て、いかにバカげたことであったり、拙く見えたり、体面を繕いたいところであったとしても。
 で、「クレヨンしんちゃん」を読むことで、今まで自分を縛っていたタブーが少しずつ溶け出すんです。「あっ、こんな自分でもいいんだ」と(勿論、遊びの天才である子どもは、ヴァーチャルとリアルの世界の区別は心得ています)。
 そして、もっと自由で自然な気持ちで、自分と向き合えるようになっていきます。作られた自分から自由になり、新しく変身したもっと伸びやかな自分を受け入れられるようになっていくんですね。そして、それが自分の癒しともなっていくんです。

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http://blog.goo.ne.jp/gootyokipapa/
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 世の中にはもと不登校とか学校が合わなかったという人はたくさんいます。でもその人達は自分を否定せず自分を貫き通し自己実現した人達。不登校をはじめ様々な逆境をまたとないチャンスとして積極的に生かした人達。何も特別な人達ではありません。どの子もそうなることことを願っています。主役はあなたです。

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